空気が乾燥する秋から冬になると肌が乾燥してかゆみに悩まされる方が
多くなります。
今回はその対策についてお話したいと思います。
どうして乾燥肌になるのでしょう?
皮膚のうるおい(水分量)は、皮膚の表面の角質層の外側にある「皮脂」、
「角質細胞間脂質」、「天然保湿因子」などの保湿因子によって乾燥から守られています。この保湿因子は生活環境、年齢、生活習慣、体質などにより減少し乾燥肌になってしまいます。
角質層がはがれた乾燥肌は、隙間からアレルゲンや刺激物質が入り込みやすく、
かゆみや湿疹、かぶれを起こしやすくなります。
@ 生活環境:冬の湿度低下や暖房による乾燥、夏でも冷房による乾燥で
肌は乾燥します。
A 年齢:年齢を重ねるごとに皮脂の分泌は低下しています
(皮脂の分泌量は20代をピークに50代から大きく減少します)。
加齢により皮膚も薄く敏感肌になります。
B 生活習慣:入浴の際、熱いお湯に長く入ったり、石鹸やシャンプーの刺激、
また強くこすることにより肌は乾燥します。
ダイエットも乾燥の原因になります。
C 体質:アトピー体質の方、糖尿病、腎不全などの病気の方は
皮脂不足になりがちです。
乾燥肌のスキンケア
@ 入浴:皮脂をとりすぎないことが大切です。
お風呂に長く入り過ぎたり、石鹸やナイロンタオルなどを使って
ごしごし洗いすぎないようにしましょう。
石鹸は低刺激性のもの、脱脂力のマイルドなものを使い手のひらで
やさしく洗うといいでしょう。
A お部屋の乾燥に注意:空気が乾燥すると皮膚の乾燥やかゆみも
ひどくなります。加湿器などを使ってお部屋の湿度を保ちましょう。
B 刺激の少ない肌着に:皮膚を刺激するとかゆみがひどくなります。
肌着類は、なるべく肌にやさしく吸湿性の高い木綿製にし、
洗濯はすすぎを十分に行ってください。
C 掻かないことが大切:掻くと症状がひどくなるので、できるだけ掻かない
ようにがまんしてください。爪は短く切りましょう。
からだがあたたまるとかゆみが増します。
かゆい時には保冷剤等で少し冷やすと楽になることが多いです。
D 十分な睡眠とバランスのよい食事を:過度なダイエットも肌の乾燥の原因
になります。バランスのよい食事を心がけ、よく眠り、休養を十分にとる
ことも大切です。
E アルコールは控えめに:アルコールや香辛料などの刺激物を取り過ぎると、
からだが温まり、かゆみがひどくなります。
できるだけ控えめにしましょう。
F お薬を正しく使いましょう:皮膚にうるおいをあたえる保湿剤、
またかゆみや湿疹を抑える塗り薬(ステロイド剤)飲み薬などがあります。
保湿剤は角質層に水分が残っているうちにぬった方が有効です。
お薬は医師の指示を守り、症状に合わせて正しく使いましょう。
皮膚の保湿を心がけ潤いのある美しい肌を保ち、快適に冬を過ごしましょう。
福住皮膚科クリニック 院長 安田秀美

